3月 142014
 

こんにちは、
今回は、SPI/I2C Serial EEPROMの続編です。

前回の「SPI/I2C Serial EEPROMへのアクセスを簡単に(その3)」に続き、REX-USB61を使ったSerial EEPROMへのデータの書込みについて説明していきます。

SPI/I2C関連のトピック
REX-USB61-EEPROMに添付の専用ソフト EEPROMProg.exe Rev.2 がリリースされました。

REX-USB61mk2に対応しました。そして、以下の設定・機能が追加されました。

デバイスへの電源供給 1.8V, 2.5V
使用周波数(SPI) 1KHz~50000KHz
使用周波数(I2C) 1KHz~50000KHz
バス幅(SPI) Quad通信対応

登録済みデバイスおよびメーカが追加されました。

I2C FRAM Fujitsu製 / CYPRESS製
SPI EEPROM ISSI製 / SPANSION製 / winbond製

詳しくはREX-USB61-EEPROMの製品情報をご覧ください。

RATOC e2eStoreでは、SPI/I2C Serial EEPROM基板 REX-USB61-EEPROMとREX-USB61をセットにした商品『REX-USB61-EP』を販売しています。

新製品USB61-EP

Serail EEPROM以外のSPI/I2Cデバイスのアクセスについて説明した記事も以下に掲載しています。

前回紹介した専用EEPROM書込みソフト(EEPROMProg.exe)では、Serial EEPROM上の先頭から最後までの全体のデータをプログラム内のメモリーへ一旦読出します。そして、データを編集した後、また Serial EEPROMの先頭から最後まで全部のデータを書込むという操作が基本です。

しかし、書込みデータがSerial EEPROM 上の一部分の数バイトのみの場合は、その部分のみにデータを書き込んだ方が効率的です。
そのような場合には、REX-USB61の添付ソフトウェア(USB61Uty.exe)を使ってSerial EEPROM 上の一部のデータのみを操作することが可能です。

そこで、今回は、REX-USB61の添付ソフトウェア(USB61Uty.exe)の使用方法について
以下の操作例を用いて説明します。

  • 対象デバイス:Michrochip製Serial EEPROM 24LC128 (128Kbit)
  • 対象デバイスのスレーブアドレス:50h
  • EEPROMの22h番地から 4byte分のデータ〔 11 22 33 44 〕を書き込む
  • 上記を書込むの前に現在のデータの確認のための作業として、前後の2byteを含めたEEPROMの20h番地から 8byte分のデータを読み込む
  • データを書き込んだ後も確認のために前後の2byteを含めたEEPROMの20h番地から 8byte分のデータを読み込む

それでは、実際にUSB61Utyを操作していきます。
usb61utyは、REX-USB61添付のCD-ROM内から直接起動できます。
CD-ROM内の[Utility]フォルダを開いて[usb61uty.exe] の以下のアイコンをダブルクリックして起動します。

Usb61Uty-icon

usb61Utyが起動すると以下の初期画面が表示されます。

◆ usb61uty の初期画面 ◆
usb61uty初期画面

■ 動作条件の設定

最初に、REX-USB61がI2CマスターモードでSerial-EEPROMにアクセスするための動作条件を設定します。
以下の画面内に赤線で囲んでいる1~3の各項目を確認および設定が必要です。
usb61uty-001

具体的には以下の手順で設定します。

  1. 画面下部の[Bus Reset]ボタンの右側に青色で[SPI Mode]と表示されていることを確認します。
    モード表示エリアの表示が緑色で[SPI Mode]と表示されている場合、緑色で[SPI Mode]と表示されている部分をクリックします。
    以下の確認ダイアログが表示されたら、[はい(Y)]をクリックしてI2Cモードに切替えます。
    usb61uty-002
  2. 周波数(Frequency)を設定します。画面中段右側のFrequency項目の右数値をクリックしてクロック周波数を選択します。
    usb61uty-003
    100 / 400 / 1000 から選択しますが、今回は、100KHzを選択します。
  3. 100 /400 / 1000 以外の周波数を設定する場合は、[指定周波数]を選択して任意のクロック周波数を設定します。
    usb61uty-004

  4. 電源供給とインターバルを設定します。メインメニューの[オプション(O)]の各種設定を選択します。
    ◆ 各種設定画面 ◆
    usb61uty-005

以上でSerial EEPROMへアクセスするための動作条件が設定できました。
次の頁[2]では、Serial EEPROMへのデータの書込みを行ってみましょう。


関連記事
SPI/I2C Serial EEPROMへのアクセスを簡単に(その1)
SPI/I2C Serial EEPROMへのアクセスを簡単に(その2)
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I2C気圧センサーにアクセスする(その1)

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