2月 212023
 

昨年 (2022)7月刊の Murata Newsletterで新しい 「土壌センサ」 を知り早速実験用に注文してみました。 4か月後に届いたのが Photo#1です。
これまでも 「土壌センサ」 は電子部品の通販サイトで入手できましたが、 基板むき出しの製品であったり、 素子そのものでアナログ出力の製品が多く、 A/Dコンバータ (Arduinoなど)と組み合わせて室内の植木鉢の土の水分率の測定くらいしかできそうにありませんでしたが、 ムラタの土壌センサは土中30cmの深さに埋めることができるような頑丈な設計となっています。
Photo#1
そこでPhoto#2のようなものを作ってみました。 農業用木杭に防犯カメラ用の太陽電池、 防水ケース(タカチQBシリーズ)、 ケーブル保護カバーを取り付けてみました。
畑の中にケーブルを引き回すのはトラクタに引っ掛けられて切られてしまう恐れがありますのでWirelessとします。
1反(300坪)の畑の端に埋めた土壌センサからデータを受信できるようにBluetooth ではなく920MHzのSub-Gigaを使用します。この帯域 (920MHz)で送受信を行うデバイスとしてRS-SG61を使用すれば見通しで250m離れていても通信することができます。
Photo#2
920MHzのSub-Giga帯域はWi-SUNや積算電力計からデータを読み出すBルートでも使用されていますが、 RS-SG61は 「非同期RS-232C信号を920GHzのSub-Giga信号に変換すること」を目的としたCable Replacementデバイスですので今回の実験のように1対1での通信しかできません。

RS-SG61 – SubGiga RS-232C 変換アダプター

RS-SG61







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2月 082020
 

Raspberry pi 3 B と同じCPUを搭載したCM3 +(Plus)シリーズが発表されたのは昨年(2019年)1月でした。Raspberry pi 3 Bと同様にmicroSDカードベースのCM3 + Lite(eMMCなし)モデル以外に8GB,16GB,32GBのeMMCを搭載した4種類のモデルが発売されました。CM3では4GB搭載モデルしかありませんでしたので、Raspbian Buster Lite(最新版、2019年以降releaseでないとCM3 +が動作しません)しかinstallできませんが、8GB以上あればRspbian Buster with desktopもinstall可能です。機器組込用途ではmicroSDへのアクセスが続くことによる「ヘタリ」やホコリや周囲温度によるトラブルに気を遣うことがなくなります。これらのeMMC搭載モデルが最近国内でも入手しやすくなりましたのでCM3MB2,CM3MB3に搭載し、Raspbianのinstallなどの方法を紹介します。なおAudio機器組込用に開発されたCM3MB1への搭載方法についてはRAL_Raspi Blogページを参照して下さい。

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12月 192017
 

前回の「ラズパイでBLEタグ - REX-SEEK2 Bluetooth+LE対応 紛失防止タグを使う(その1)」では、
REX-SEEK2をラズパイから制御する方法として、デバイスアドレスの取得、設定情報の取得、
ブザーを鳴らす、LEDを点灯させるといったことを紹介しました。
引き続き REX-SEEK2をラズパイから制御する方法について紹介します。

REX-SEEK2 Bluetooth+LE対応 紛失防止タグ

今回は、REX-SEEK2のボタンが押されたことを検出する方法です。

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4月 252017
 

今回のテーマは、ラズパイ(Raspberry Pi)に関するものです。
RATOC e2eStore では、近年IoT関連で注目されている超小型シングルボードコンピュータ Raspberry Pi
のサポートを開始しました。

RATOC e2eStoreのサイトでは、Raspberry Pi で使用するための設定方法やサンプルプログラムなどの
情報を提供しており、Raspberry Pi をサポートする製品を集めた ラズパイ対応製品のカテゴリページ も
新たに追加しました。

Raspberry Pi はLinuxをベースとしたOSが搭載可能で、インターネットへの接続環境が標準で
利用できることから、様々なセンサーデバイスと組み合わせてIoTを実現するための産業用
コンピュータとしても使われ始めています。
2016年から発売の「Raspberry Pi 3 Model B」はBluetooth 4.1 に標準で対応しており、ラズパイを
Bluetooth LEタグとして動作させたり、ラズパイからBluetooth LEタグへの接続が簡単になっています。

そこで今回は、ラズパイからBLEデバイスへ接続し制御する方法を Bluetooth4.0+LE対応 紛失防止タグ
のREX-SEEK2
を使って紹介します。

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3月 302017
 

以前に「SPI/I2C Serial EEPROMへのアクセスを簡単に」と題して、数回に渡りREX-USB61-EEPROM
紹介させていただきました。
その中で専用のEEPROM書込みソフト(EEPROMProg.exe)について説明しましたが、このソフトのRev.2が
リリースされました。
大きな追加点としては、REX-USB61mk2 へ対応したことです。

これによって、スクリプトやプログラムを作成することなく、REX-USB61mk2 が持つ様々な機能を
使ってSPI/I2C EEPROMへのアクセスが行えるようになります。
今回は、このEEPROMProg.exe Rev.2 での新機能について説明します。

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1月 262017
 

前回の「REX-USB61mk2の新機能 レジスタ設定ツール(その1)」では、
REX-USB61mk2用として新たにリリースされたレジスタ設定ツールを紹介し
実際にRTC-8564NBを接続し動作させてみました。

今回は、このレジスタ設定ツール用にレジスタマップ、レジスターフィールドを定義するXMLファイル
について説明します。詳しい説明は、レジスタ設定ツールマニュアル [USB61mk2_REG_10.pdf]に
記載されていますので、以下よりダウンロードして合わせてご覧ください。

http://www.ratoc-e2estore.com/products/detail.php?product_id=47#download

それでは、このレジスタ設定ツール用 XMLファイルの記述内容について説明していきましょう。
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9月 292016
 

前回の「REX-USB61mk2で強化された機能(その4)」では、
REX-USB61mk2添付ソフトウェアのスクリプト実行アプリケーション USB61mk2_Script.exe
について紹介しました。

今回は、REX-USB61mk2用として新たにリリースされたレジスタ設定ツールのお話です。

[レジスタ設定ツール]とは、I2Cデバイス内にあるレジスタの読出しや設定を画面上から簡単に
行うことができるアプリケーションで、以下の特徴があります。
・I2Cデバイスの仕様書等にあるレジスタフィールドの表記と同様な表示が可能。
・I2Cデバイスのレジスタ表示詳細をXMLで記述、ユーザによるカスタマイズが可能。
・読み出したレジスタ値のCSVファイル保存が可能

それでは、以降でこのレジスタ設定ツールについて説明していきましょう。
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7月 072016
 

こんにちは
今回は、RS-232C接続の無線化を手軽に実現する方法についてのお話です。

今や無線というと、スマホやタブレットの普及によりWi-FiやBluetooth等による
無線の通信が一般的になっていますが、今回は、そのうちのひとつである
Bluetoothを使ってRS-232C接続を手軽に無線化する方法の紹介です。

では、なぜWi-FiではなくBluetooth なのかということですが、
これには、Wi-FiとBluetooth の違いと特徴を見ていくとわかります。

Wi-Fiは複数の機器同士でWireLess LANのネットワークを構築して通信することを想定しています。
一方、Bluetoothは基本的に1対1での通信を目的としています。
Bluetoothは、通信距離や通信速度の点でWi-Fiに比べて劣りますが、
セットアップの方法はWi-Fiに比べると簡単です。
また、消費電力がWi-Fiと比べると少ないといった利点もあります。

そして、BluetoothにはRS-232Cの無線化にとって重要な特徴があります。
それが、Bluetoothが持つシリアル通信を無線化するための専用プロファイルである
SPP(シリアルポートプロファイル)を持っていることです。

このSPPをそのまま利用することで透過的に機器間のデータ通信が行えるため、
RS-232Cによるシリアル通信を簡単にBluetoothへ置換えることができるのです。
そして、この置換えのことをケーブルリプレイスメントと呼びます。

RATOC e2eStoreでは従来からRS-232C/Bluetooth変換アダプタのREX-BT60を販売していましたが、
今回は、新たにこの製品を進化させてケーブルリプレイスメントを簡単に導入するためのセット製品
を用意しました。

それが、今回紹介する「REX-BT60CR ケーブルリプレイスメントセット」です。
bt60cr-top

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2月 092016
 

前回の「REX-USB61mk2で強化された機能(その3)」では、
REX-USB61mk2の添付ソフトウェアのスクリプト実行アプリケーション USB61mk2_Script.exe の機能について紹介しました。
引き続き、REX-USB61mk2添付ソフトウェアのスクリプト実行アプリケーション USB61mk2_Script.exe を紹介します。

今回は、サンプルスクリプトを記述して実際にデバイスを接続しての操作について紹介していきます。
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7月 102015
 

前回の「REX-USB61mk2で強化された機能(その2)」では、REX-USB61mk2で強化された機能の中の高速化された機能と汎用入出力ポート(DIO)のサポートについて紹介しました。

引き続き、今回もREX-USB61mk2で強化された機能について紹介していきます。

今回は、REX-USB61mk2添付ソフトウェアのスクリプト実行アプリケーション USB61mk2_Script.exe を紹介します。

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