製品仕様
製品名称 | Raspberry Pi I2C 絶縁型シリアルボード |
製品型番 | RPi-GP60 |
インターフェイス | GPIO40ピン > I2C |
コントローラ | SC16IS752 |
シリアルポート | D-Sub9Pin x1, 10PinBOXヘッダ X1 ※10Pin Boxヘッダ用 → D-Sub9Pin変換ケーブル添付 |
外部電源端子 | 2Pin端子台 ※D-Sub9ピン、10ピンBOXの9番ピンを5VPUTに設定した場合、+5Vを供給 |
シリアル規格 【RS232】 |
TIA/EIA-232F 準拠*1 *1 基板上のジャンパーピンにより設定が可能 |
シリアル規格 【RS-485/422A(半二重/全二重)】 |
TIA/EIA-485-A, TIA/EIA-422-B 準拠*1 半二重通信は送受信自動切替に対応 *1 基板上のジャンパーピンにより設定が可能 |
対応ボーレート | 110, 300, 1200, 2400, 4800, 9600, 14400, 19200, 38400, 57600,(115200, 230400, 460800, 921600) ※ I2Cの速度制限(標準100kHz)により、115200bps以上はフロー制御を推奨 ※ RS-232Cの場合、トランシーバの制限(650kbps)により、最大460800bpsまでとなります ※ RS-485/422Aの場合、シリアルコントローラの制限により、最大921600bpsまでとなります |
FIFO | 送受信 各64Byte |
絶縁耐圧 | 2.5kV(シリアルポートとGPIO40pin間) ※2つのシリアルポート間は非絶縁 |
静電耐圧 | 15kV |
電源 | +5V/+3.3V(GPIOポートから供給) |
消費電流 | 最大 5V / 150 mA 、3.3V / 20 mA |
動作環境 | 温度:0~40℃、湿度:20~80%(結露なきこと) |
基板寸法 | 65.0 x 56.5 mm (突起物含まず) |
重量 | 約 28 g |
パッケージ内容 | RPi-GP60本体 10ピンボックスヘッダ接続用D-Sub9ピンケーブル(約10cm) 設定用ショートプラグ x10(うち2個は基板へ装着済み) GPIO 40P ピンヘッダー M2.6スペーサー x4 M2.6ネジ x8 補足文書 保証書 |
提供ソフトウェア | Python3 サンプルプログラム |
保証期間 | 1年間 |
製造 | 日本製 |
【Raspberry Pi 設定情報】
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概要
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RPi-GP60搭載のシリアルコントローラ SC16IS752(NXP社)は、Raspberry Pi OSが標準で提供している拡張シリアルポート用ドライバ sc16is7xx により制御され、Raspberry Pi OSブート時に拡張シリアルポートのデバイス /dev/ttySC0, /dev/ttySC1 として認識されます。
(注意) Raspberry Pi のブート時に読み込まれる設定ファイル「config.txt」へドライバの記述を追加する必要があります。
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[config.txt] の編集
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(注意)2023年10月リリースのRaspberry Pi OS (bookwarm) からconfig.txtの保存フォルダが「/boot」から「/boot/firmware」に移動しました。
次の2行を[config.txt] 最終行へ追加する
gpio=27=op,dh
dtoverlay=sc16is752-i2c,int_pin=17,addr=0x4d,xtal=14745600
※ RPi-GP60基板上の半田ジャンパ(A0,A1)の設定でI2Cアドレスを変更している場合は、[addr=0x4d]を適宜書き換えてください。
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サンプルプログラム(Python)
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RPi-GP60をPythonプログラムで使用するためのサンプルコードをGitHubで公開しています。
(注意)GPIO制御用ライブラリについて
以前はGPIO制御用ライブラリとして「RPI.GPIO」を使用していましたが、Raspberry Pi 5 以降「RPI.GPIO」が使用できなくなりました。
「RPI.GPIO」の代わりに「gpiod」を使用します。
GitHubでは、「gpiod」を使用したサンプルを公開しています。
RATOC Git Hubページはこちら ⇒
RS-232CやRS-485/422Aに対応したRaspberry Pi 用 シリアルボード
●DB9および10pinボックスヘッダをそれぞれ1基搭載
●2ポートのRS-232またはRS-485/422に対応、
各ポートでRS-232,RS-485/422 (半二重/全二重)の設定が可能
●その他の特徴
●RaspberryPiで使用するためのサンプルソースやガイドを公開
本製品は、産業用途で特に定評のあるRS-485/422や、様々な環境下で幅広く使われているRS232などのシリアル通信が可能なRaspberry Pi 拡張ボードです。
本製品をRaspberry PiのGPIO(I2C)接続することで、FA現場における機器(PCやPLC、マイコンボードなどのコントローラ)の制御や、各種測定器を使った計測が可能。アナログ、デジタルでの入出力が行えます。
本製品に搭載されるシリアル端子はDB9タイプと10pinボックスヘッダタイプの2種類をそれぞれ1基ずつ搭載。ご使用いただく用途やコネクタ形状に合わせてお選び頂けます。
各ポートでRS-232,RS-485/422 (半二重/全二重)の設定が可能
RPi-GP60のシリアルポートは用途に合わせてRS-232、RS-485/422と変更が可能。RS-232を2ポートで使用する場合も、RS-232とRS-485/422をそれぞれ1ポートずつ使用する場合も自由に設定ができます。
また、RPi-GP60のポート設定は基板上のジャンパを切り替えるだけの簡単操作。切替はそれぞれRS-232⇔RS-485/422(2/4)、終端設定(TERM)、半二重/全二重設定(F/H)の変更が可能です。
半二重送受信自動切り替えに対応
RPi-GP60でRS-485の半二重通信をおこなう場合でも、送信・受信は自動切替式。設定の変更などわずらわしい手間をかける必要がありません。
I2C-シリアル2ポートのコントローラにSC16IS752を採用
本製品のシリアルコントローラーは、SC16IS752(NXP社)を採用しています。Raspberry Pi OSブート時に拡張シリアルポートのデバイス /dev/ttySC0, /dev/ttySC1 として認識されます。
シリアルポートはGPIO40pin間と絶縁(絶縁耐圧2.5kV)
本製品のアイソレーションには、シリアル入出力側とGPIO40PIN間は電気的に分離絶縁をおこなう「デジタルアイソレーター」を採用。 低消費電力(低発熱)で実装面積を小さくできる利点があり、一般的なフォトカプラ方式よりも高速な動作を実現します。
本製品をセットアップするうえで必要な手順や、制御するためのサンプルコードは、本製品専用のページを公開。
すぐに作業に取り掛かれる様、操作手順などもご用意しています。
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