■USBシリアルコンバーター REX-USB60F |
名称 | USBシリアルコンバーター | |
型番 | REX-USB60F | |
インターフェイス | USB | USB Specification Rev1.1準拠 |
RS-232C | EIA/TIA-232-F Standards準拠 | |
RS-232C 最大DTE速度 | 最大230 Kbps | |
LEDインジケータ | POWER / TXD / RXD | |
RS-232C 接続コネクター | D-Sub9 オス/固定ネジ#4-40 六角メス | |
USB 接続コネクター | SeriesA コネクタ | |
電源電圧 | DC+5V (USBバスパワー) 平均36mA (5V) / 最大60mA (5V) |
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外形寸法 | 本体部 約85mm(L)×28mm(W)×11mm(T) ケーブル全長約85cm |
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重量 | 約55g | |
添付品 | ・REX-USB60F本体 ・ソフトウェアCD-ROM ・インストールガイト :保証書(1年) |
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添付ソフトウェア | オリジナル通信ドライバー (Windows用・MacOS用・Windows Mobile用) |
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対応機種 | USBポートを装備したWindows PC、Mac、 Windows Mobile搭載機、 弊社製REX-CFU2を接続した動作確認済みPDA |
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対応OS | 【Windows】 Windows 10、Windows 8.1、Windows 8、 Windows Vista、Windows XP、Windows 2000、 Windows Me、Windows 98SE、 Windows Server 2012 R2、Windows Server 2012、 Windows Server 2008 R2、Windows Server 2008、 Windows Server 2003 R2、Windows Server 2002、 ※32ビット/64ビット両対応 【Mac】Mac OS X 10.0.4以降、 【Windows Mobile】 Windows Mobile 6.0、Windows Mobile 5.0、 Pocket PC 2003 SE、Windows Mobile 2003 |
■ご注意 |
・本製品は国内仕様となっており、海外についての保守およびサポートはおこなっておりません。 ・記載されている名称・商品名は各社の商標または登録商標です。 ・予告なく外観または仕様の一部を変更することがあります。 ・"REX"は株式会社リコーが商標権を所有していますが、弊社は使用許諾契約により商標の使用を認められています。 |
ハードウェア仕様
■コネクタピンアサイン
D-SUB 9ピンオス
ピン番号 | 信号名 | 説明 |
1 | Data Carrier Detect (DCD) | キャリア検出 |
2 | Receive Data (RxD) | データ受信 |
3 | Transmit Data (TxD) | データ送信 |
4 | Data Terminal Ready (DTR) | 端末レディ |
5 | Signal Ground (SG) | 信号用接地 |
6 | Data Set Ready (DSR) | データセットレディ |
7 | Request to Send (RTS) | データ送信要求 |
8 | Clear to Send (CTS) | データ送信可能 |
9 | Ring Indicate (RI) | 被呼表示 |
【Raspberry Pi 対応情報】
このページでは、REX-USB60FをRaspberry Pi で使用するための情報を提供しています。
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概要
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REX-USB60FをRaspberry Piで使用するためには、FTDI社製USBシリアル コントローラ用のドライバ「ftdi_sio」を利用します。
このドライバは、Rasbian OSのインストール時に標準でインストールされ使用できるように設定されます。
ここで説明する簡単な設定だけで REX-USB60Fも使用することが可能になります。
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設定手順
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REX-USB60Fの装着と確認
REX-USB60FをRaspberry PiのUSBポートに装着します。
そして、REX-USB60FのVendorID=0584とProductID=b020を指定して [lsusb]コマンドを実行します。
~ $ lsusb -d 0584:b020
Bus 001 Device 009: ID 0584:B020 RATOC System, Inc. REX-USB60F
また、[dmesg]を実行して以下の検出ログが確認できます。
~ $ dmesg
...
New USB device found, idVendor=0584, idProduct=b020
New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=0
Product: USB-Serial Converter
Manufacture: RATOC Systems,Inc.
...
usbserial: USB Serial support registered for generic
usbcore: registered new interface driver ftdi_sio
usbserial: USB Serial support registered FTDI USB Serial Device
ftdi_sio 1-1.5:1.0: FTDI USB Serial Device converter detected
usb 1-1.5: Detected FT232BM
usb 1-1.5: FTDI USB Serial Device converter now attached to ttyUSB0
以上で、REX-USB60Fが/dev/ttyUSB0 として使用できるようになりました。
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通信の確認
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ここでは、Raspberry Pi と Windows PC にそれぞれ、REX-USB60Fを接続し相互にデータを送る簡単な通信確認を行います。
REX-USB60F同士を接続するケーブルは、クロスケーブルを使用します。
ケーブルの接続ができたら、Raspberry Pi側とWindows PC側でそれぞれターミナルソフトを起動しデータ通信を行います
すべての接続ができたら、Raspberry Pi側とWindows PC側でそれぞれターミナルソフトを起動しデータ通信を行います。
Raspberry Pi側のターミナルソフトは「cutecom」を使います。
Windows PC側のターミナルソフトは「Teraterm」を使います。
Raspberry Pi側でcutecomm がインストールされていない場合は、 cutecom を以下のコマンドでcutecom をインストールします。
~ $ apt-get install cutecom
cutecom を起動します。
最初に通信パラメタを変更します。
Device: 欄の [/dev/ttyS0] をREX-USB70のデバイス名 [/dev/ttyUSB0] に変更します。
[Baud rate][Data bits][Stop bits][Parity]を設定します。
最後に、[Open Device]をクリックします。
以上で準備はできたので、実際にデータを送信・受信して確認します。
送信テストは、CutecomのInput欄にテスト用の送信文字列を入力し、リターンキーを押します。
そして、送信文字列と同じ内容が Windows PC側で表示されることを確認します。
受信テストは、Windows PC側から送信したデータが Cutecomの画面上側の欄に表示されることを確認します。
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Pythonでの使用
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ここでは、PythonスクリプトでREX-USB60Fを使用する方法を説明します。
PythonでUSBシリアルを使用する場合、pyserialモジュールが利用できます。
データの送信
以下のスクリプトは、現在の日時を取得し文字列に変換して送信します。
1秒おきの送信を10回繰り返して終了します。
import sys
import serial
import time
import datetime
def main():
ser=serial.Serial('/dev/ttyUSB0',9600,timeout=10)
title="Serial port send test : "+ser.portstr
testmsg="a quick brown fox jumps over the lazy dog."
print(title)
i=0
while i < 10;
d= datetime.datetime.today()
str1=d.strftime("%Y-%n-%d %H:%M:%S: ")+testmsg+'\n'
outdata=str1.encode('utf-8')
ser.write(outdata)
print(outdata)
i=i+1
time.sleep(1)
ser.close()
print("End of send test")
if __name__ = '__main__'
main()
・モジュールのインポート
最初の [import serial] で pyserialモジュールをインポートします。
・通信ポートのオープン
serial.Serial('/dev/ttyUSB0', ...) でREX-USB60Fのデバイス名を使ってポートをオープンします。
・データの送信
シリアルデータの送信は、write() 関数で行いますが、送信データはバイト型データで送る必要があります。
一方、変数 str1 は文字型変数なので str1.encode('utf-8') を使って
文字型データからバイト型データに変換を行った後に ser.write(outdata) でデータを送信しています。
データの受信
以下のスクリプトは、データを改行コード(LF)まで受信したら、現在の日時を先頭に付けて画面に表示します。
10回受信したら終了します。
import sys
import serial
import time
import datetime
def main():
ser=serial.Serial('/dev/ttyUSB0',9600,timeout=10)
title="Serial port read test : "+ser.portstr
print(title)
i=0
while i < 10;
d= datetime.datetime.today()
str1=d.strftime("%Y-%n-%d %H:%M:%S")+'\n'
indata=ser.readline()
str2=indata.decode('utf-8')
print(str1 +str2)
i=i+1
ser.close()
print("End of read test")
if __name__ = '__main__'
main()
・データの受信
シリアルデータの受信は、readline()関数で行います。
受信データは、バイト型データで取得されるため、文字列として扱うために
str2.indata.decode('utf-8') を使ってバイト型データから文字型データに変換してから画面に表示します。
このページで紹介した情報を「REX-USB60FのRaspberry Piでの使用について」というドキュメントまとめており、こちらからダウンロードできます。
(ここで紹介されている内容は、2016年12月22日時点での情報に基づいています。)
タイトル | ダウンロード | 説明 |
---|---|---|
REX-USB60F ダウンロード | e2e_download.pdf | こちらのページで紹介していない、各種ダウンロードソフトウェアや製品情報は運営元の ラトックシステム株式会社のWebページ にてダウンロードいただけます。 |
Android OS対応サンプルUSB60BCR【Rev1.1.0】ソース | 要会員登録 | RS-USB60FC, REX-USB60F/MB/MI バーコードリーダー向け Android OS対応サンプルプログラム USB60BCR 【Rev1.1.0】 サンプルソース |
Android OS対応サンプルUSB60BCR 説明書 | 要会員登録 | AndroidOS対応サンプルプログラム USB60BCR 説明書【2.0版】 |
Android OS対応D2xx.jar版サンプルMagneticCardReader01ソース | 要会員登録 | REX-USB60F/MB/MI 磁気カードリーダー向け Android OS対応D2xx.jar版サンプルプログラム MagneticCardReader01【Rev1.1】サンプルソース |
Android OS対応D2xx.jar版サンプルMagneticCardReader01説明書 | 要会員登録 | サンプルプログラムMagneticCardReader01説明書【1.1版】 |
【タブレットPCでもRS-232C機器が接続可能】
●Raspberry Piでは /dev/ttyUSBxデバイスとして認識
●USB ポートにRS-232C 機器が接続可能
●最大DTE 通信速度230K
●通信状態がよくわかる通信モニターLED
●Android Tablet / Windows / PDA対応
●持ち運びにも便利な軽量・スマートデザイン
●有害6物質不使用
Nexus 7(2013)(※)、Nexus 7(2012)(※)
●Panasonic ToughPad FZ-X1 (※)、
BizPad JT-H58IVT (※)
●SAMSUNG GALAXY S5/S4/SIII (※)
●SONY Xperia Z4/GX (※)
●SHARP AQUOS PHONE ZETA SH-02E (※)
●東芝レグザタブレット(PA70046FNAS) (※)
※ RCL-USBMB が必要です。
●Panasonic ToughPad (FZ-B2)
●NEC LifeTouch L (D000-000023-001)
●Acer ICONIA TAB A200
●Lenovo ThinkPad tablet 183825J
※動作確認端末は、随時更新いたします
2016年5月現在
REX-USB60FをAndroid用端末上で使用するサンプルプログラムをソース付きで提供しています。(要会員登録)
>>ダウンロードはこちら⇒[サンプルプログラムソースダウンロード]
また、Android端末でRS-232C機器へアクセスするためのターミナルアプリ
USB60Term および USB60Term2 をGoogle Playから提供しています。
>>ダウンロードはこちら⇒ [USB60Termダウンロード]
>>ダウンロードはこちら⇒ [USB60Term2ダウンロード]
USB60Term2には、以下の機能があります。
クラスライブラリ(D2XX Library Packages)が公開されており、このライブラリを使用してREX-USB60FをAndroid上で利用できる
サンプルプログラムをソース付きで公開しています。
FTDI社製USBシリアル コントローラ用のドライバ「ftdi_sio」を利用でき、/dev/ttyUSBx デバイスとして認識されます。
PythonのPySerialモジュールで簡単に制御できます。
詳しくは[ラズパイ対応情報]をご覧ください。
REX-USB60FをUSB ポートに接続するだけで、RS-232CポートをもたないタブレットPCやAndroid端末でもRS-232C機器が使用可能に。バーコードスキャナ、磁気カードリーダ、モデム、RF-IDタグリーダー、電源装置などを接続できます。
POSシステム組み込み用途などで生じるRS-232Cポート不足は、USBで解消。USBポートからのバスパワー電源で動作するので、本製品にACアダプタなどの外部電源は不要です。
コネクタはD-Sub 9ピン(オス)を採用。別途市販の変換コネクタを使用すれば、D-Sub 25ピンの機器も接続できます。
オリジナルシリアル通信ドライバにより、最大DTE 通信速度230K までサポート。
電源はUSBポートからのバスパワーを使用。USB バスから正常に5V 供給が行われていればPOWER LED が点灯します。
REX-USB60F本体にはPOWER LEDのほか、送信・受信LED を搭載。 データの流れを簡単にモニターすることができます。
WindowsやWindows Mobileに対応。
USBホストポートを装備したAndroidタブレットにもRS-232Cデバイスを接続できます。
※ 対応するAndroidタブレットは、以下の2つの条件を満たしている必要があります。
重さはたったの55g。形状もスマートかつコンパクトなので、携帯機器との持ち運びにも便利です。
当社では有害6物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB(ポリ臭化ビフェニール)、PBDE(ポリ臭化ジフェニルエーテル))の使用を制限した部品と設備の選定を進め、環境に配慮した製品を提供していきます。
「使用を制限」とは、欧州RoHS指令に規定された閾値を超えて含有されない、或いは適用除外用途のみの使用に限定することを示します。(カドミウムは0.01wt%、それ以外は0.1wt%)