12月 212012
 

こんにちは、
前回は「FDDエミュレーターについて(その4)」として「FDDエミュレーターの各種設定」についてお話しました。
ここまで4回に渡ってFDDエミュレーターについて説明しましたが、今回で最後となります。
今回は、FDDエミュレーター REX-FDCF で書き込まれたCFカードを市販のUSB接続のCFカードリーダーで
アクセスする方法についてお話します。

FDDエミュレーター REX-FDCF でフォーマットしたCFカードは、Windowsの標準的なディスクフォーマットとは異なり、
REX-FDCF がアクセスするための特殊フォーマットになっています。
このため、市販のUSB対応CFカードリーダーに装着しても、未フォーマットのメディアとして認識されてしまうため、
そのままではデータの読み書きはできません。

REX-FDCFが搭載されていないパソコンでもREX-FDCF用のCFカードに格納されたデータにアクセスできれば、
もっと使い勝手が良くなります。
そこで、Windows上から市販のUSB対応CFカードリーダーでREX-FDCF用のCFカード内のデータに
アクセスするファイルマネージャーソフトウェア RSD-FDFMを開発しました。

このRSD-FDFMを使用すると市販のUSB対応CFカードリーダーが接続されたWindows環境で
REX-FDCF用のCFカードへのアクセスが可能になります。
これによって、REX-FDCF用のCFカードへのデータの書込みや、CFカード内のデータをWindows上の通常の
ファイルとして保存することができます。

また、USB対応CFカードリーダー経由でCFカードをREX-FDCFで使える形式へ高速に初期化(フォーマット)を行ったり、REX-FDCF搭載機器で初期化されたCFカードにUSB対応CFカードリーダー経由でファイルコピーを高速に行い、
このCFカードを元のREX-FDCF搭載機器で使用することも可能です。

さらに、データロガーや測定器などでFDDをREX-FDCFへ置き換えたシステムの場合、REX-FDCFを未搭載の
パソコンでも、収集データをUSB対応CFカードリーダー経由で高速に取り込むといった用途に使用できます。
 ※ 注意: 収集データ(フロッピーディスク)の論理フォーマットがFAT12/16形式の場合に限ります。

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11月 302012
 

こんにちは、
前回は「FDDエミュレーターについて(その3)」として「FDDエミュレーターのフォーマット作業」についてお話しました。
今回は、FDDエミュレーター REX-FDCF の各種設定についてお話します。

最初に、FDDエミュレーター REX-FDCF のFDDインターフェイス・コネクタに割り当てれれている各信号は以下のとおりです。

本物のFDD装置にはジャンパーピンを用いて、FDD装置の動作を切り替える(信号線の割り当てや機能を切り替える)ものがあります。
例えば、FDD装置よっては以下のようなFDDインターフェイスの設定が行えるものがあります。

  • “DRIVE SELECT 0″信号と”DRIVE SELECT 1″信号の入力を選択する(Aドライブ、Bドライブを選択)
  • “DISK CHANGE”信号を2番ピンに出力するか、34番ピンに出力するか を選択する
  • “HIGH DENSITY”信号を2番ピンに出力するか、4番ピンに出力するか を選択する
  • 34番ピンを”DISK CHANGE”信号ではなく”READY”信号として使用する
  • “MODE SELECT”信号の入力論理を選択する

FDDエミュレーターは元々は、DOS/V互換機のFDD装置を置き換えるのが目的でしたので、
2HDと2DDの切り替え用ジャンパーピンのみがあったのですが、
若干の変更で対応できるシステムが増えるなら、との理由で開発途中の試作基板の改版を行い、
ディップスイッチでFDDエミュレーターの動作を切り替えられるような作りに変更しました。
このことによりディップスイッチの変更で、FDコントローラーからのFDD信号にある程度自由な
対応が可能になりました。
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11月 222012
 

こんにちは、
前回は「FDDエミュレーターについて(その2)」として「FDDエミュレーターのデータの読み書き」についてお話しました。
今回は、FDDエミュレーター REX-FDCFにおける「フォーマット作業」についてお話します。

■FDDエミュレーターのフォーマット作業とは
まず、FDDエミュレーター REX-FDCFが対応しているフロッピーディスクのフォーマット形式(諸元)の種類は、以下のとおりです。

本物のFDDでは、新品のフロッピーディスク(未フォーマットディスク)を使い始める場合、
通常は、物理フォーマットと論理フォーマットという2段階で初期化が行われます。
この点はFDDエミュレーターでも同じです。
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11月 162012
 

こんにちは、
前回は「FDDエミュレーターについて(その1)」としてFDDエミュレータ REX-FDCF の開発に至るまでの経緯についてお話しましたが、今回は、その続編として「FDDエミュレーターのデータの読み書きについて」お話します。

リード・ライト動作のタイミングや、各種FDD信号出力タイミングなどは、各メーカー様のFDD製品のマニュアル等を参考に開発しました。
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8月 032012
 

こんにちは、
今回は、記録媒体の主流として長らく利用されてきたフロッピーディスクドライブ(FDD)に関する話題です。

ここ数年、家電量販店などでは、FDDを搭載したパソコンを販売している光景を見ることはなくなりました。
記録媒体がフロッピーディスクからCD-ROMやDVD、最近ではUSBメモリに変わってきています。
このような背景から2010年頃、FDDのメーカーは生産を打ち切ることが明らかになりました。

しかしながら、FDDをまだまだ現役で使用している現場も少なくはありません。
数百万円もするような機械や計測装置などでも以前は記録媒体としてフロッピーディスクを採用していました。
こういった装置は、FDDが故障したからといって簡単に本体を買い換えるわけにもいきません。
工場では今も動作している機械や計測装置など十年以上継続して動作しているシステムに使われているのです。
このため生産中止前に保守用としてFDDやフロッピーディスク(FD)の買いだめ等を行っていたそうです。

保守在庫もいずれは尽きるもの、当社では2009年後半からFDDの代替えとなるFDDエミュレーターの開発に取り掛かりました。

REX-FDCF
REX-FDCFという製品です。

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